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2025.01.13
海洋散骨は、故人の遺骨を海に撒く供養の方法として注目されていますが、その一方であまり一般的ではないため、どのようなメリット・デメリットがあるか不明な方も多いでしょう。ここでは、海洋散骨の利点と課題を見ていきます。海洋散骨と一般的な供養方法のどちらにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
お墓を建てる際には、多額の費用がかかるのが一般的で、統計によるとその費用は約200万円程度と言われています。さらに、葬儀費用も合わせると相当な出費となります。一方、海洋散骨の場合、粉骨費用を含めてもその10分の1以下で収まるケースがほとんどです。そのため、費用負担が大きく軽減されるのが大きな利点です。
海洋散骨には、お墓のように管理費や維持費が必要ありません。お寺との付き合いや霊園の管理料の支払いといった負担もなく、1周忌や法事などは食事会として親戚が集まる程度で、形式にとらわれずに行うことができます。
現代では核家族化が進んでおり、先祖代々のお墓を維持することが難しい家庭も増えています。遠方に住むことが一般化しているため、お墓参りが難しくなるケースが多いです。海洋散骨なら、墓守をする必要がなく、墓参りに行けないという心配も解消されます。
海洋散骨の最大のデメリットは、お墓のように「気軽に訪れてお参りする」ということができなくなる点です。遺骨が海に撒かれるため、特定の場所で手を合わせることが難しくなります。遺骨の一部を手元に残したり、遺骨を使用したアクセサリーを作成することで、このデメリットを多少緩和することは可能です。
海洋散骨を行うには、遺骨を粉骨する必要があります。この過程に対して、心理的に抵抗を感じる人もいます。また、粉骨された遺骨は海に撒かれてしまうため、手元に戻すことはできません。しかし、遺族の意向で遺骨の一部を手元に残すことは可能ですので、すべて散骨するかどうか慎重に考える必要があります。
海洋散骨はまだ一般的な供養の形とは異なるため、周囲の理解が得られないことがあります。特に「お参りができる場所がない」という点は、家族や親戚にとって大きな問題となるかもしれません。故人の希望であっても、家族の間で意見が対立することのないよう、事前に十分な話し合いをすることが重要です。
海洋散骨には費用の面や維持の手間が省けるなどのメリットがある一方で、墓参りが難しいというデメリットも存在します。家族や親族との話し合いを大切にし、理解を得たうえで決断することが大切です。

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